ほうちゃんらぶの記録

記事を追加する予定はないです

世にも奇妙な物語 〜バイト帰りに寄り道をしたら2日後の試験を寝ブッチした話〜

 まさかこのブログにまた記事を書くことになるとは思わなかった。またしても良い内容ではないのだが、あまりにも怒涛の時間を過ごしたので、ここに書き記すことにする。爆速で書いたので乱文失礼。



7/26(火)


 事の発端は一昨日だった。私は今週毎日期末試験があり、疲弊していた。いや、今もしている。この日は夜にバイトもあったため、終わった後すこし寄り道をして英気を養い、帰宅してまた翌日の試験の勉強に挑もうとした。この寄り道が最悪の事態を引き起こすことになるとは夢にも思わなかった。


 家の近くに戻り、珍しく自販機でジュースでも買おうかと鞄を漁った。

その時である。


 財布がない。


 いや、そんなまさか。私はPASMOスマホと一緒にしていることもあり、外で財布を出す場面は多くはない。何の根拠もなく盗まれたか?とすら考えた。

しかし、少し落ち着いて考えればわかる話だった。


 そう、寄り道した先である。


 ほぼ確信していたが、時間も夜遅かったため確認の電話は翌日することになった。

 幸い部屋に現金を残していたため、封筒を財布がわりにして復活した。こんなことをしている場合ではない。とりあえずは目の前の激重試験に向けて勉強に集中しなければ。こうして一旦は財布のことなど忘れ、試験勉強に立ち向かったのである。



7/27(水)


 結局徹夜で勉強し、そのまま1限に向かうことになった。試験は2限だったため、1限の時間を勉強に費やした。余談だが、カフェインは効くまでに時間がかかる、ということだったので1限初めくらいからカフェインを摂り始めた。結果、徹夜の割には試験に比較的集中することができ、まずまずの出来だった。これなら単位は大丈夫だろう。


 そのあとは暇だったので、意味もなく始めた一週間爆食い生活の一環として学食で大盛り×2品を食べ、優雅に帰還した。

↑何?

 

 帰ってくるとそこには、2日前の夜に頼んだのに入れてもらえなかった倍ビックマックの分の代金が謝罪文付きで送られてきていた。2枚にも渡る謝罪文はとても丁寧で、これがマクドナルドか!と思わされたが、文の途中で自分が全然知らない人の名前にさせられており、コピペがバレていたことだけが残念だった。


 夕方、徹夜明けなのに寝られない、翌日は最後の山場の試験がある、ノートも穴だらけでどうしたものか…とややダラダラしていたところ、夕飯に誘われた。私は恥ずかしながら先ほどの封筒財布で夕飯を食べに行った。とても量が多いお店なのだが、帰り道に「一週間爆食い生活って何の意味があるん?」と冷静になってしまった。心待ちにしていた方には申し訳ないが、このイベントは中止になる。


 その後は最後の山場の試験へ向けて、再び朝まで勉強した。少しだらけたがなんとか最低限のレベルにはできたと思った。


 先ほどからとりとめのない話ばかり…と思った方も多いだろう。しかし、これはいわゆる伏線、大いに意味がある内容なのだ。ちなみにマックのくだりには特に意味はない。



7/28(木)


 問題の日、今日である。


 先述の通り、朝まで勉強したあとしばらく寝ることにした。試験は3限なので最悪11時半に家を出れば間に合うし、2日連続ほぼ寝ないというのはあまりに良くないだろう。11時には起きたいと考えたが、目覚ましもかけることなく寝てしまった。


 

 すると、どうなるだろう。


 

 残念、ちゃんと10時半に目覚めた。



 これは奇跡だった。これだけの睡眠不足の状態で、目覚ましもかけずに4時間で起きられたのである。私は胸を撫で下ろした。その時、おそらく目を閉じたのだろう。


 

 次に目を開けると、目の前の時計は11:45を指し示していた。この世の終わりである。


 刹那の間に眠気は飛び、脳をフル回転させて最速で身支度を終えた。まだ少し課金して(定期圏外を使った方が少しだけ早いのだ)超絶走ればギリギリ間に合うという電車に乗れる可能性を秘め、家を飛び出した。


 無情にも、その電車の扉は目の前で閉まった。


 あと10秒早く目覚めていたら、こんなことにはなっていなかったのかもしれない。少し呆然としたが、課金すれば10分程度の遅刻で済むことがわかった。落ち着きを取り戻し、イヤホンや筆記用具を忘れた自分を嘲笑う余裕ができた。


↑何で余裕なんだこいつは


↑やかましいわ


 さて、忘れ物はイヤホンと筆記用具だけではなかった。


 

 封筒財布を、忘れた。



 これは本来大した問題にはならないはずだった。PASMOはあるし、定期圏内に行くだけならそもそもお金はいらない。

 しかし先ほど言った通り、"課金すれば"10分程度の遅刻で済む、のである。200円ほどの交通費が必要であった。


 これらのことに気づいたのは、乗り換えのために改札を出る際に「残額 14円」という表示が見えたときであった。


 焦った。手持ちの現金は0。PASMOには14円。乗り換える手段は…と思ったその時、思い出した。

 自分はたまたま通帳を持っていた。ボロボロになってしまい、そろそろ通帳を新しくしようかなと思って入れていたのである。おそらくお金は入っているので、あわててATMを探し、下ろすことにした。これも焦ったが、幸いATMは直ぐ近くにあり、なんとか時間に間に合いそうであった。

 通帳を差し込んだ。


ピーーーーーー

ガッコン

ガッコン

ガッコン

ガッコン

ガッコン


…………


「この通帳はお取り扱いできません」


私「なるほどね」





私「いやなるほどじゃないが?」



 なんとこの最悪なタイミングで通帳の寿命が来てしまったのである。本当にありえない。

 思考が止まった。一体どうすればいいのか、もう先ほどの余裕は欠片もない。できることは、ただ一縷の望みを信じて、通帳をATMに通し続けることだけだった。

 冷静に考えればこの時点で郵便局を探し、お金を下ろさせてもらえばギリギリ望みを繋げたかもしれない。本当にすぐに定期券ルートでいけばギリギリ30分遅刻に収められたかもしれない。しかし、さすがにそこまで頭が回らなくてもおかしくない状況なのはご理解いただきたい。


 正直どうしてこんな時間が経ったのかわからない。わからないが、気づけばどうやっても30分以上の遅刻、試験を受ける権利を失っていた。途方に暮れ、郵便局へと歩き、通帳の交換を済ませたところである。


 このタイミングで通帳がダメにならなければ。

 あの電車に間に合っていれば。

 あと少し早く起きていれば。

 あの時二度寝しなければ。

 あの時目覚ましをかけていれば。

 あの時封筒を鞄に戻していれば。

 あの時財布を忘れなければ。

 あの時寄り道をしなければ。


 かくして、私は"2日前の寄り道が原因で試験を寝ブッチする"という実績を解除することになった。いらない。




まとめ


 もう少し真面目に生きようね



〜Fin〜